高槻市 接骨院
【分離膝蓋骨(ぶんりしつがいこつ)との付き合い方】
野球の練習中、
膝に痛みを感じ来院してくれた
Kくん。
心配してお父さんも付き添ってくれました。
問診と触診の結果
学校では陸上部に所属していて、
それに加えて野球も
夏休みで練習量が増え
いっきに膝に負担がかかった様子。
でもこの痛みをきっかけに
思いがけない事実が判明。
それは
K君の膝は
先天的に膝の骨、
いわゆる”膝のお皿”と言われる部分が
2つに割れていることが
わかったのです。
これを分離膝蓋骨(ぶんりしつがいこつ)
と言います。
分離膝蓋骨(または分裂膝蓋骨)とは
基本的に膝のお皿(=膝蓋骨:しつがいこつ)は
1個ですが、何らかの原因により塊が2つ以上あり
癒合できなかった場合に分離(分裂)膝蓋骨と言います。
この膝の痛みをきっかけに
整形外科でレントゲンとMRIを
撮りに行ったことで分かったそうです。
今回野球の練習で膝が痛くなるまで
生まれつき自分の膝のお皿が
2つに割れていることに
気が付かなかったK君ですが
このようなパターンは意外と
珍しくありません。
というのも
分離膝蓋骨は基本的に
痛みはないからです。
膝のお皿が2つに割れているのに
痛みがないの!?
と不思議に思われるかも
しれませんが
意外とそうなんです。
ただ気を付けなければいけないのは
分離膝蓋骨の人がスポーツなどで
ハードな練習をする時です。
こうした時に分裂部に過度な負担かかり
痛みが発生します。
この症状を有痛性分離膝蓋骨といいます。
K君の場合も
同じことが言えます。
K君の今後の
治療方針としては
まず今感じている
痛みを取ることが先決です。
アイシング、スポーツマッサージ
ストレッチ、電気療法などが有効です。
電気療法(動画)
そして痛みが取れたら
膝周辺の筋肉(大腿四頭筋)のケア
が必要です。
つまり筋肉強化です。
膝のお皿が2つに割れているという事は
膝の構造自体が他の人より弱い
ということです。
ということはその弱さを何で補うか?
それは筋肉しかありません。
なので膝に大きく関連する
太ももの筋肉=大腿四頭筋を
特に強化する必要があるのです。
その他
筋肉強化以外のケアとしては
①膝のサポーターを必要に応じて使用
②テーピングなどで筋肉を補助
しかしこのどちらもあくまでも
サポートにすぎません。
これらだけに完全に頼りきりになると
自分の筋肉が弱ってしまうので
スポーツをする時や
今日は膝に負担をかけるなぁ、
という動作が予測されるときなどに
うまく使用するほうがいいと思います。
その他のケアとしては
念入りなストレッチ
そして
あまりにも痛みがきつい場合は
その運動自体に制限をかける
というのも
分離膝蓋骨の方がスポーツを
行っていく上では
必要になるかもしれません。
K君の治療は始まった
ばかりですが
この先も自分の膝と
上手く付き合いながら
元気に過ごせるように
自分自身でケアできる方法も
伝えていくから
一緒に治療頑張っていこうね☆
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